2013/6/2 FLOOR-NET INTERVIEW 第173周焦點人物KEITA
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w-inds.の橘慶太によるソロ・プロジェクトが始動して約半年。シングル“Slide ‘n’ Step”で魅せてくれた新味で清冽な印象は、脳裏に深く焼き付いた。以降、本誌は彼の動向を追ってきたわけだが、ついにオリジナル・アルバム「SIDE BY SIDE」の全貌が明らかとなる。
w-inds.的橘慶太開始SOLO PROJECT至今約有半年的時間。單曲“Slide ‘n’ Step”讓我們感受到具新鮮感與清澈透明般印象的魅力,至今依舊烙印在腦海裡。之後,由於本雜誌持續追蹤他的發展動向,終於將在這一期訪問中完整刊載原創專輯SIDE BY SIDE的全貌。
期待値は無条件に高かった。それは、彼がこと目新しいことだけに猛進していたからだけでもなく、これまでのイメージを一気に払拭するほど変容したからでもない。歌謡界で成功の二文字を欲しいままにしてきた覇者が、どんなスタイルでR&Bの品格を向上させるかを、否が応でもこの耳で確かめたかったからだ。結論を言ってしまえば、KEITAは前人未踏の境地へと足を踏み入れた、と言っても過言ではないだろう。大袈裟と言われても構わない。なぜなら、前例を体感したことがないからだ。アルバムという単体に目を向けたなら、もしかしたらそれは違うのかもしれない。ただ、彼は人々の目には映ることのない苦悩を抱えながら、アイドルの鎧を脱ぎ、そして2人の戦友に頼ることなく、ここに辿り着いた。人には物語がある。KEITAがこの境地に辿り着くまでの物語が、決して人々の目に映ることがなくても、「SIDE BY SIDE」を再生すれば、その物語が脳内でくっきりと再生される。
(對於這張專輯)期待值毫無疑問是相當高的。那不僅是因為以他個人嶄新的面貌突飛猛進地進步,也是一口氣擺脫自己至今為止塑造的形象之故也說不定。也因為可以親耳確認這位渴望在流行音樂界取得成功二字的霸主,是用怎樣的風格詮釋提升R&B的品質。就結論而言,KEITA已經踏入前人所無法達到的境界,而我們認為這樣的說法並不過分。即使是被說太過誇大不實也在所不惜。因為,這張專輯的音樂確實是之前並沒有親耳體會過的風格。如果將焦點集中在專輯本身,或許又會有所不同也說不定。只是,他也有外人所看不到的煩惱,卸下偶像這一層盔甲,不再依賴另外兩位戰友,好不容易走到這一步。每一個人背後都有其故事存在。KEITA來到這一個境界的努力過程,即使非外人所能得知,但是藉由SIDE BY SIDE這張專輯不斷播放,一定可以在腦海裡清晰重現那一段段的幕後故事。
取材・文/佐藤公郎 撮影/小林TAXI
—アルバム完成、おめでとうございます。単刀直入、手応えを。
恭喜你完成這張專輯。單刀直入,一擊必中的感覺。
「自分からこういったことを話すのは好きじゃないんですが……手応え、ありすぎます。日本でこんなサウンドのアルバムを作ることができた、という自負からくるものではないんですが、自分の気持ちの趣くままに作品を作れたことがすごくうれしくって。そんな感覚にずっと浸っています」
雖然我自己是不喜歡這樣的說法……說一擊必中,有點太過了。雖然現在沒有那種”做出日本樂壇前所未見的音樂專輯”的自信,只是對於自己能夠將一直以來想要做出這樣作品感到十分開心而已。而我也一直在這樣的情緒裡。
—“Slide ‘n’ Step”の取材時に話していた「R&B、引いてはダンス・ミュージックの品格を上げる」ことが大きなコンセプトになっていると思いますが、さらに音楽的なコンセプトは設けましたか?
我想,在發行“Slide ‘n’ Step”期間採訪時提到過的希望可以將R&B,特別是提升舞曲這一部分的品質,是這一次SOLO時最重要的概念,你對於音樂方面的概念有更進一步的設定嗎?
「具体的に言えば、世界に引けを取らないサウンド、ということです。海外でデビューしたいわけではないんですけど、インターネットの発達で世界との距離感が縮まったいま、やっぱり音楽も世界標準にならなくちゃいけないと思うんです。アルバム自体の構想は、誰もが懐かしんでもらえるレトロな感覚と、EDMの未来感を融合させたものを軸に制作し、どちらかだけに極端に偏らないことを意識しながら進めていきました。ボーカル・スタイルに関して言えば、同じボーカリストが歌っているけど、曲によってまるで違う人が歌っているんじゃないか、という使い分けを意識しましたね」
具體而言,我就是希望可以做出不輸給這個世界的音樂。雖然並不是說自己想要在國外出道,但是透過網路世界的發達,縮短與世界之間距離的現在這個時代,果然如果不將音樂提升到世界水準的話是會被淘汰的。專輯本身的構想是來自於,希望可以讓任何聽到的人都有一種眷戀的感覺,並融合電子音樂的未來感為主軸而製作,正是因為抱持著在這兩方面都有著絕對不偏執的意識,而得以完成。關於聲音風格,雖然是同樣的主唱所唱出來的,但是隨著音樂不同,我想還是可以讓大家有一種完全是不同人的感受。其實我就是抱著這樣的區分唱歌的。
—アルバム・タイトルにはどのような意味を持たせましたか?
你賦與這張專輯名稱什麼樣的意義呢?
「制作の過程で付けたタイトルなんですが、そもそも僕の中には、『もっと攻めたい! もっとかっこいいことをしたい!』という情熱を持った人間と、『本当にそれで大丈夫なのか』『……なるほどね』という妙に冷めた冷静な人間が共存していて、そんな2人が戦いながらも、最後には互いに認め合った作品になったので、アルバムはこのタイトルにしました。それと、常に音楽は人生と隣り合わせであってほしいと願う気持ちも込めています」
其實這一次的名稱是我在製作過程中想到的,因為原本我的性格裡就存在著『希望可以再積極一點!希望可以再做出更帥氣的作品!』這樣的熱情,也有『這樣真的沒問題嗎?』『……喔這樣喔』這種很微妙地冷淡又很冷靜的性格並存,因此決定了這一次專輯的主題。另外這張專輯中,也有希望各位能經常將音樂當作是人生重要夥伴一般相處的心情。
—その情熱と冷静の人格を詳しく教えてください。
請更具體告訴我們關於這樣熱情又冷靜的性格
「基本、2人ともおとなしいんです。でも、常にいがみ合っていたというか、決して譲ることはしない。“情熱さん”は常にアツい言葉で鼓舞させてくれるんですが、“冷静さん”の方が僕の人格の多くを形成していることもあって、『ふぅん』みたいなリアクションをするため、情熱さんは常に返す言葉に困っている、みたいな状況だったんです(笑)。でも、今回の作品を作っていく途中で、初めて2人が手を取り合っていることがわかった。初めて人格が1つになった感覚、っていうんですかね。体験したことがなかったので、それがとにかく心地よくて、だから自分の作品もここまで深く愛せるというか、アルバムが出来上がってからもずっと聴きまくっているのかもしれません(笑)」
基本上,這兩位都是很有禮貌的。但是與其說常常會發生爭執,不如說是絕對不會退讓吧。關於熱血先生,常常會因為很熱血的一段話而受到鼓舞,但是冷靜先生卻是因為涵蓋我多方面的性格的集合體,因此有一種冷眼旁觀”哼”的這種反應,因此常常會反諷熱血先生,讓熱血先生不知所措,這樣的狀況(笑)。但是在製作這張專輯的過程中,第一次兩個人攜手合作了呢,我有這種感覺。第一次有一種人格終於融為一體的團結感呢。因為是前所未有的體驗,總之就是非常舒暢,所以與其說是深深愛著自己的作品這麼表面的話,不如說是從製作完成開始一~~直都在聽這張專輯比較貼切呢(笑)
—人格が1つになったことによって、まるで他の人の作品を聴いているかのような客観性を持てた、ということでもあるんでしょうね。
隨著人格融為一體,也可以說,就像是以第三者的角度看著其他人的作品那樣的客觀性吧?
「これまで僕は周囲からずっと『謙虚だね』って言われてきました。そんなとき、冷静さんは『そんなことないのに』って心の中で断言する。過去に自分の作品に胸を張ることはもちろんありましたけど、どこか釈然としない部分もあったのは確かです。それは実際に作品に自信が持てなかったからとかではなく、その人格が及ぼす影響なんですけど、今作は心の底から、初めて本当に胸を張れる作品を作れた、と断言することができる。決して悪い意味ではないんですが(笑)、心の中に隠し続けてきた“トゲ”を見せても大丈夫になったんじゃないかな、って思うようになりました」
到目前為止我身邊的人都說我很謙虛。但是那時,心中的冷靜先生就會不以為然地馬上反駁說”明明就沒有”。雖然過去也有讓自己抬頭挺胸的自信作品,但坦白說確實還是有一部分的表現不是很滿意。其實那並不是對於作品本身沒有自信,而是受到那樣的人格想法影響,這一次的作品是打從心底,第一次真正能抬頭挺胸的成品,我可以這樣斷言。絕對不是什麼不好的意思喔(笑),或許是一種即使讓大家看到我心中一直以來隱藏的負面想法也無所謂的心態吧”
いまは何にも縛られることなく、本当に良い環境下で動くことができている—KEITAが以前の取材で述べた言葉だが、これまでの彼をがんじがらめにしていたのは、情熱と冷静の仕業であったことは明確である。だが、ソロ・プロジェクトまでの活動、すなわちw-inds.での活動に不服を述べたいわけではない。どんなに他愛のないことに至っても、誰しも思考には陰と陽の考えが潜んでいる。それが迷うことなく、陰と陽の中心を捉えられることができたのなら、それはこの上ない快感を得られることを、彼はソロ・プロジェクトで、ようやく味わうことができたのだ。
現在沒有任何的束縛,是在相當適合的環境下開始發展,雖然是KEITA從前在訪談裡提過,但是到目前為止加諸於他身上的限制所指的,確實很清楚的分成熱情和冷靜兩個部分。但是,在SOLO PROJECT開始至今的過程裡,並不是指以w-inds.的身分活動有所不服。而是不論怎樣瑣碎繁雜的小事,誰都隱藏著正反兩面的思考。我想他應該是在solo project的過程中,終於體會到了,不因兩面性而迷惘,那種再也沒有比能準確掌握心中的黑暗與光明面的快感。
そして、このアルバムが前人未踏の境地へ辿り着いた理由の1つに、「決して背伸びをしたわけではない」という紛れもない事実がある。彼は言う、「自分の身の丈に合った音楽をやりたい」と。だから、もし誰かがこのアルバムを耳にし、「すごい攻めてるな」と思ったのなら、それもあながち間違いではないのかもしれないが、彼からしてみれば、音楽家として至極真っ当なアルバムを作れた、という事実でしかないのだ。
然後,這張專輯之所以能夠到達前人所無法到達的境界的理由之一,在於他”絕對不是說大話”,這樣不可否認的事實。就像他所說的,希望可以做出符合自己能力所及的音樂。因此,如果誰聽了這張專輯之後認為”太積極”,那也並非完全錯誤。但是從他的角度而言,不過是”完成一個音樂家的角度極為真誠的專輯作品”這樣一個事實罷了。
「とにかく、すごく満足してます。w-inds.とはまた違う、
この雰囲気を味わってもらいたい」
總之,真得很滿足。希望大家能夠體會出和w-inds.完全不同的風格。
—“Slide ‘n’ Step”のイメージが先行していたので、本誌的見解で言えばアルバムはEDMサウンドに傾倒するのかと睨んでいたんですが、ボーカリストとしての資質を存分に発揮させたミディアム〜スロウ・サイドに非常に心を打たれました。
在Slide ‘n’ Step”這樣的既定印象之下,本雜誌的見解認為,專輯主要還是集中在展現電子音樂這領域的魅力,但是另一方面也能充分發揮主唱的資質的抒情歌曲,也相當能打動人心。
「じつは、個人的に言えばミディアム〜スロウの方がずっとやりたかったことなんです。でも、これまでは情熱と冷静の人格がなかなかうまく打ち解けてくれないこともあって……(笑)。自分の意向はもちろんですが、『絶対こういう風にやった方が面白い』ってプロデューサーやスタッフが僕のアイディアを膨らませてくれたりして、歌っていく過程で僕の本当の居場所を見つけることができた、って感じることができました」
事實上,就個人角度而言,我比較想做抒情歌曲這部分。但是,到目前為止熱情和冷靜的人格還是有沒辦法好好坦承以對的部分…(笑)。自我意志是最優先的考量,而且當我興告訴製作人或是工作人員關於”這樣做的話絕對比較有趣”的想法時,他們也很樂意支持,在唱歌的過程中,我覺得自己找到真正存在的地方。
—初めて出会う自分、初めて見える風景、今後のビジョンがより明確になった証明ですね。
與全新的自己邂逅,第一次看見的風景,是今後的角度更加明確的證明對吧。
「勉強になりました。なにより、どんな歌の練習よりもスキルを磨くことができましたし、作詞の作業も行き詰まることなく順調に進めることができました。“Slide ‘n’ Step”のリリースで始まった僕のソロ・プロジェクトですが、アルバム制作を終えて、『まだ始まってなかったんだ』と気づかされました。もちろん、一曲で伝えることは難しいことなので仕方のないことですが、こうしてアルバムが完成したいま、もっと面白いことができるんじゃないか、ってワクワクしています。ようやくKEITAとして、始動できる準備が整った形です。……大袈裟に聞こえるかもしれませんけど、『SIDE BY SIDE』は、J・ポップ・シーンを変えられる作品でありたいと、僕は願っています」
真的學到很多呢。不斷練習唱不一樣的歌曲,可以從中磨練技巧是最重要的收穫,寫詞工程也在沒有遇到瓶頸的情況下順利完成。從發行“Slide ‘n’ Step”開始的solo project,到專輯製作為止,還是有一種一切都只是剛剛起步的感覺。當然,一首歌曲就想要傳達所有的想法是很困難的事情,但是在完成專輯之後的現在,心裡還是有應該還可以再做出更有趣的作品吧,這種雀躍的心情。終於集結了得以用KEITA這個身分開始活動前的準備型態。……雖然可能會被批評是過分誇大,但是我期盼著SIDE BY SIDE這張專輯是一張可以改變整個J-POP印象的作品。